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サイドストーリー6
第14章 今から恋を始めよう
2人でUKに移り住んで初めての冬がやってきた。
吉野さんは仕事でUKのみならずヨーロッパ中を出張で行くことが多くなった。
近頃、二人で過ごす時間はあまり多くない。
11月も終わりになると吉野さんはソワソワして
「せっかくUKに居るんだから本物のツリーを買う?」
と嬉しそうに言った。
「え?」
本物って、本物の木?
「ほんとに?」
ワクワクした気持ちも、つかの間。
「え、あ。やっぱりいらない。ここアパートだし・・・」
「だったら俺の仕事も落ち着いてきたから一軒家に移るか?」
ツリーのために・・・・???
「それはちょっと・・・ここで十分よ」
それじゃなくても一人の時間が多くなってきたのに・・・
「そうだ。オックスフォードストリートにイルミネーションを見に行こう」
それはとっても幻想的で早くも10月の頭から点灯されていた。
UKの冬は日本の横浜より格段に寒い。
ギュッと身体を寄せ合って肩を抱かれてストリートを歩く。
「クリスマスのプレゼント、色々考えたんだけど・・・」
その言葉に私はクスクス笑う。
「GPSがついたピアスはいらないわよ」
「うん・・・あれは感度が良いから、1個で十分だ」
「そうね」
「麻子、プレゼントはもちろんサプライズで用意するけど」
「ありがとう」
「でも麻子が欲しいものもプレゼントしたい」
そう言われて私は1つ、ずっと欲しかったものの名前を言った。
それから結局ツリーは用意しないまま、吉野さんは出張の毎日で。
吉野さんは仕事でUKのみならずヨーロッパ中を出張で行くことが多くなった。
近頃、二人で過ごす時間はあまり多くない。
11月も終わりになると吉野さんはソワソワして
「せっかくUKに居るんだから本物のツリーを買う?」
と嬉しそうに言った。
「え?」
本物って、本物の木?
「ほんとに?」
ワクワクした気持ちも、つかの間。
「え、あ。やっぱりいらない。ここアパートだし・・・」
「だったら俺の仕事も落ち着いてきたから一軒家に移るか?」
ツリーのために・・・・???
「それはちょっと・・・ここで十分よ」
それじゃなくても一人の時間が多くなってきたのに・・・
「そうだ。オックスフォードストリートにイルミネーションを見に行こう」
それはとっても幻想的で早くも10月の頭から点灯されていた。
UKの冬は日本の横浜より格段に寒い。
ギュッと身体を寄せ合って肩を抱かれてストリートを歩く。
「クリスマスのプレゼント、色々考えたんだけど・・・」
その言葉に私はクスクス笑う。
「GPSがついたピアスはいらないわよ」
「うん・・・あれは感度が良いから、1個で十分だ」
「そうね」
「麻子、プレゼントはもちろんサプライズで用意するけど」
「ありがとう」
「でも麻子が欲しいものもプレゼントしたい」
そう言われて私は1つ、ずっと欲しかったものの名前を言った。
それから結局ツリーは用意しないまま、吉野さんは出張の毎日で。