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サイドストーリー6
第14章 今から恋を始めよう
クリスマスの当日。
息が凍るような寒さの中、吉野さんは私を連れだした。
郊外と都会の中間ぐらいの素敵な街並みで車を止める。
「はい。1つ目のプレゼント」
そう私の手に乗せたのは、目の前の素敵な家の鍵で。
機嫌のいい吉野さんと二人でその家に入ると
「2つ目のプレゼント」
そこには私が欲しかったおおきな本物の木でツリーが飾りつけられていて・・・
「3つ目のプレゼント」
ツリーの奥のリビングのテーブルにポツンと1つプレゼントの包みがあった。
お礼をはっきり口に出せないままにその包装紙で分かってしまった。
モニッケンダムだ・・・・!
少し震える指先でその包装を取り去ると
おおきなピンクダイヤが現れて。
「麻子に似合うと思って」
ほんの少し恥ずかしそうに笑いながらそう言って左の指にはめてくれた。
「仕事にめどがついたから。退職して一本に絞ろうと思う」
「・・・・うん」
「この家で、一緒に暮らしてずっとそばにいてほしい」
「うん」
「ごめん。日本には帰らない。それでもいい?」
「覚悟は・・・着いてきた時から出来てる」
「うん」
息が凍るような寒さの中、吉野さんは私を連れだした。
郊外と都会の中間ぐらいの素敵な街並みで車を止める。
「はい。1つ目のプレゼント」
そう私の手に乗せたのは、目の前の素敵な家の鍵で。
機嫌のいい吉野さんと二人でその家に入ると
「2つ目のプレゼント」
そこには私が欲しかったおおきな本物の木でツリーが飾りつけられていて・・・
「3つ目のプレゼント」
ツリーの奥のリビングのテーブルにポツンと1つプレゼントの包みがあった。
お礼をはっきり口に出せないままにその包装紙で分かってしまった。
モニッケンダムだ・・・・!
少し震える指先でその包装を取り去ると
おおきなピンクダイヤが現れて。
「麻子に似合うと思って」
ほんの少し恥ずかしそうに笑いながらそう言って左の指にはめてくれた。
「仕事にめどがついたから。退職して一本に絞ろうと思う」
「・・・・うん」
「この家で、一緒に暮らしてずっとそばにいてほしい」
「うん」
「ごめん。日本には帰らない。それでもいい?」
「覚悟は・・・着いてきた時から出来てる」
「うん」