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サイドストーリー6
第20章 悠久の恋の果てに
そんな中、綺麗にローブ・デコルテを着こなし
まったく嫌みのないお嬢さんたちがいた。
女子学習院の方々だろうか?
優しく笑うその姿は
権力とカネに満ちたこのパーティーというよどんだ空間に吹いてきた
爽やかな風のようで。
「おい。あそこの方々は?」
そばにいた姉小路に聞くと
「大久保がご令嬢に興味を持つのは珍しいな」
とからかう。
「各伯爵家のご令嬢だろう。りら様、すず様、あい様、ヴィヴィアン様だ」
「ああ・・・例の」
この4名は伯爵家のご令嬢でお綺麗な事で噂に名高い。
「華族と言う泥沼に咲く4輪の清楚な蓮の花の様だな」
正直な感想を言うと、姉小路が大笑いした。
そんな僕たちに気がついたのか、ご令嬢がそっと挨拶をする。
「大久保様、姉小路様。ごきげんよう」
「ごきげんよう」
僕と姉小路はご令嬢方の手の甲に挨拶の接吻をした。
END****