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サイドストーリー6
第23章 花の咲くころ②
12月も半ばが過ぎたころ
駿ちゃんが「今年のクリスマスは3連休とれそうだ」
なんて言い出した。
「え?ほんと?」
ただでさえ普通の土日も丸々2日休みの時なんかない。
土曜日の午前中は仕事に行ったり
土曜日は夜まで仕事だったり・・・・
「うん。ほんと」
うわ。何しよう!
「映画を何本か観に行きたい」
「ああ」
「イルミネーションを見に行きたい」
「いいよ」
「クリスマス料理を凝って作って一緒に食べた~い」
「うん。そうだな」
したいことは山ほどあって
どれもこれもしたい。
一気に膨らんだ「したいこと」のリストは次の瞬間に急にしぼんだ。
「あ・・・やっぱり当日に計画を立てよう・・・かな」
静かに苦笑いした私に、駿ちゃんは眉をひそめる。
「どうした?」
「ううん。その日の朝に、今日は何をするか、を決めたほうがいいかな・・・」
今まで何回も「ごめん」と聞いてきた。
朝になって一息ついたころ、会社から電話がかかってくる。
「行かなきゃならなくなった」
何回がっかりしただろう。
駿ちゃんが「今年のクリスマスは3連休とれそうだ」
なんて言い出した。
「え?ほんと?」
ただでさえ普通の土日も丸々2日休みの時なんかない。
土曜日の午前中は仕事に行ったり
土曜日は夜まで仕事だったり・・・・
「うん。ほんと」
うわ。何しよう!
「映画を何本か観に行きたい」
「ああ」
「イルミネーションを見に行きたい」
「いいよ」
「クリスマス料理を凝って作って一緒に食べた~い」
「うん。そうだな」
したいことは山ほどあって
どれもこれもしたい。
一気に膨らんだ「したいこと」のリストは次の瞬間に急にしぼんだ。
「あ・・・やっぱり当日に計画を立てよう・・・かな」
静かに苦笑いした私に、駿ちゃんは眉をひそめる。
「どうした?」
「ううん。その日の朝に、今日は何をするか、を決めたほうがいいかな・・・」
今まで何回も「ごめん」と聞いてきた。
朝になって一息ついたころ、会社から電話がかかってくる。
「行かなきゃならなくなった」
何回がっかりしただろう。