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サイドストーリー6
第23章 花の咲くころ②
「花、もしかして、計画がキャンセルになるのを心配してる?」
「・・・う、ん」
「そっか。ごめんな。そんなに花に悲しい思いをさせてたんだな」

駿ちゃんは私を抱きしめて、何回も「ごめん」というけど。

「違うの」
「ん?」

「計画がキャンセルになるのは寂しいし、残念だけど・・・」
「うん」
「違うの」
「ん?」

「仕事に行くとき、駿ちゃんは私に『ごめん』っていうでしょ」
「ああ」
「その時、駿ちゃんに申し訳ないって顔をさせることが申し訳ないの」
「え・・・?」

「駿ちゃんは仕事をイヤイヤやっている訳じゃないし
とっても責任のある立場なんでしょう?」
「え?」
「雅哉先輩が分かってやれって」
「・・・・」

「でもね。雅哉先輩に教えてもらう前からちゃんとわかってたよ。
だから、予定は当日に決めよう。
ほんの少しでも駿ちゃんの気が重くならないように」

「花・・・」

駿ちゃんはさらに私をぎゅっと抱きしめた。

「一緒にいてくれるだけで幸せ。
Merry Christmasって言い合えるだけで幸せ」

「いつも忙しくてごめん。俺も花と一緒にいられるだけで幸せだよ」
「もし、仕事になったら夜に職場のほうまで行くから
一緒にみなとみらいのイルミネーション見ようね」
「ああ」

「たとえ駿ちゃんが仕事でも、これでクリスマスが楽しみになったね!」

そういった私に駿ちゃんはそっとキスをした。


END****

皆様、Merry Christmas☆
素敵な1日をお過ごしください☆
 いちご
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