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サイドストーリー6
第24章 カウントダウン
蒼くんと付き合いだしてしばらく経ったころ
「里香さぁ。ちゃんと蒼くん捕まえておかなきゃだめだよ?」
と、女友達に言われた。
「え?」
「里香知らないだろうから教えておくけど」
うんうん。と周りにいた数人がうなづく。
「蒼くん、里香と付き合いだして一層人気者だよ?」
「え。なんで。私と付き合ってるのに?」
「あの蒼くんが一途だったんだよ?あの蒼君が!カッコよさ倍増じゃん」
「ええ?そうなる?」
「なる!」
「・・・・」
「今までの蒼くんファンがまとわりついてるよ。知ってる?」
「・・・・知らない」
そんな話を聞かされて、次の講義の終わりにいつも昼食前は迎えに来てくれるのに
迎えに来てくれなくて。
蒼くんの講義が長引いているからだ、なんて自分を納得させて
教室を出たところで、数人の女の子に囲まれている蒼くんがいた。
―――一層人気者だよ。
その言葉が頭の中で繰り返す。
ほかの子に笑いかける蒼くんを見たくなくて
そこに1秒もいたくなくて
そこから私は逃げ出した。
「里香さぁ。ちゃんと蒼くん捕まえておかなきゃだめだよ?」
と、女友達に言われた。
「え?」
「里香知らないだろうから教えておくけど」
うんうん。と周りにいた数人がうなづく。
「蒼くん、里香と付き合いだして一層人気者だよ?」
「え。なんで。私と付き合ってるのに?」
「あの蒼くんが一途だったんだよ?あの蒼君が!カッコよさ倍増じゃん」
「ええ?そうなる?」
「なる!」
「・・・・」
「今までの蒼くんファンがまとわりついてるよ。知ってる?」
「・・・・知らない」
そんな話を聞かされて、次の講義の終わりにいつも昼食前は迎えに来てくれるのに
迎えに来てくれなくて。
蒼くんの講義が長引いているからだ、なんて自分を納得させて
教室を出たところで、数人の女の子に囲まれている蒼くんがいた。
―――一層人気者だよ。
その言葉が頭の中で繰り返す。
ほかの子に笑いかける蒼くんを見たくなくて
そこに1秒もいたくなくて
そこから私は逃げ出した。