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サイドストーリー6
第26章 田園シンデレラ
正月が過ぎた3連休に、石島と篠塚がそれぞれの彼女と嫁を連れて
泊りで遊びに来ると連絡があった。
それを聞いて響子が張り切っている。
近所の家に行き、郷土料理を教えてもらって作り
この土地ならではのお節に、と準備は万端だ。
「あんまり張り切るなよ」
夏よりも冬の方が時間が取れるだろう、と
俺たちに気を使ってこの時期に来るんだろうけど
響子がこんなに張り切るとは思わなかった。
「何そんなに、張り切ってんだよ」
畑から抜いてきた大根を数種類の料理に仕上げて
ずっと台所にこもりきりなのが面白くない。
「石島さんと久しぶりに会うから」
「あ?」
「だから。退職してから、私が横浜に帰る時に入れ違いでこっちに来る事はたまにあったけど
ちゃんと、腰を据えて話すの久しぶりだな、と思って」
「なんだそれ?」
この料理も、張り切るのも石島のためだって言うのかよ?
泊りで遊びに来ると連絡があった。
それを聞いて響子が張り切っている。
近所の家に行き、郷土料理を教えてもらって作り
この土地ならではのお節に、と準備は万端だ。
「あんまり張り切るなよ」
夏よりも冬の方が時間が取れるだろう、と
俺たちに気を使ってこの時期に来るんだろうけど
響子がこんなに張り切るとは思わなかった。
「何そんなに、張り切ってんだよ」
畑から抜いてきた大根を数種類の料理に仕上げて
ずっと台所にこもりきりなのが面白くない。
「石島さんと久しぶりに会うから」
「あ?」
「だから。退職してから、私が横浜に帰る時に入れ違いでこっちに来る事はたまにあったけど
ちゃんと、腰を据えて話すの久しぶりだな、と思って」
「なんだそれ?」
この料理も、張り切るのも石島のためだって言うのかよ?