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サイドストーリー6
第30章 セカンドラブ
村上物産のプレゼンをどうしても成功させなきゃいけない。
初めて任された大きな案件に、必死になっていた。

「おい、池田」

経管の山崎くんが先日頼んだ資料をもって企画部まで来てくれた。

「ありがとう。内線くれればとりに行ったのに」
「いや。これぐらい、いいよ」

そう言ってから急に小声になって

「山本主任を見に来た」
なんていう。

「主任?」
「ああ、この前も大きな契約まとめただろう?」

誰よりも仕事熱心な山本主任は、そのカッコいい外見からは
想像できない程、仕事一筋だ。
冷たいフレームのメガネの奥から、厳しい目で見つめられたら
絶対ミスなんかしたくないと思う。


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