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サイドストーリー6
第31章 セカンドラブ②
企画部で長期間扱っていた大きな企画がやっと企画の手を離れて
広報と営業に渡った。
これから俺はその案件のサポートはするが、責任者ではなくなる。
「一段落ってトコか」
企画・広報・営業の合同会議の後、肩の荷が下りたと思っていたところで
同期の矢野が声をかけてきた。
「山本」
あの企画はこれから矢野主体で進んで行くことになる。
「あれ、よくあそこまでデッカクしたな」
「俺のここ数年の残業が全て詰まってるから。大事にしろよ」
「ああ。それより奥さん、具合が悪いんだって?」
まったく。どこから聞きつけてきたんだか。
「もう治った。ほんと・・・良かったよ」
「山本、明日から1週間休むのに関係あるのか?」
「どっから聞いた?」
「この仕事。次の責任者俺ね。前任者が1週間出社しないって『仕事上』聞いたの」
そう言ってニヤッと笑った後、周囲を見回して小声で言う。
「奥さんの具合が悪いのかと思った」
「いや・・・」
俺が休むのがそんなに珍しいか?
「2人で旅行にでも行こうと思って」
「は?1週間も?夏休みでもないのに?」
「悪いか?」
「悪かないけど・・・珍しいなと思って」
広報と営業に渡った。
これから俺はその案件のサポートはするが、責任者ではなくなる。
「一段落ってトコか」
企画・広報・営業の合同会議の後、肩の荷が下りたと思っていたところで
同期の矢野が声をかけてきた。
「山本」
あの企画はこれから矢野主体で進んで行くことになる。
「あれ、よくあそこまでデッカクしたな」
「俺のここ数年の残業が全て詰まってるから。大事にしろよ」
「ああ。それより奥さん、具合が悪いんだって?」
まったく。どこから聞きつけてきたんだか。
「もう治った。ほんと・・・良かったよ」
「山本、明日から1週間休むのに関係あるのか?」
「どっから聞いた?」
「この仕事。次の責任者俺ね。前任者が1週間出社しないって『仕事上』聞いたの」
そう言ってニヤッと笑った後、周囲を見回して小声で言う。
「奥さんの具合が悪いのかと思った」
「いや・・・」
俺が休むのがそんなに珍しいか?
「2人で旅行にでも行こうと思って」
「は?1週間も?夏休みでもないのに?」
「悪いか?」
「悪かないけど・・・珍しいなと思って」