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サイドストーリー6
第31章 セカンドラブ②
矢野は少し困惑して話を続けた。
「本当に奥さんが具合悪い訳じゃないんだな?」
「なに?しおりが気になるのかよ?」
少しムッとして答えれば
「あ?違うだろ。同期だから心配してんだよ。同期の奥さんをな!
俺にも可愛い奥さんがいるわ!」
「あぁ・・フランスの長谷川女史の妹だったよな?」
「そう・・・」
「なに?女史みたいにキリッとしたタイプ?」
「真逆。だから名字で気がつかなかった・・・」
「へぇ~・・・」
「俺の話はいいんだよ!めったに休まないお前が有給取るって言うから
ビックリしただけ」
「この案件が広報と営業に移ったらキリもいいしな」
「そっか。たまにはゆっくりして来いよ。どこに行くんだ?海外?」
「ああ。新婚旅行で行った同じルートを3年ぶりに行こうと思って?」
「はぁ?」
「3年前、しおりと愛を誓った教会とかさ。行こうって話になって」
「・・・・」
「子どもが出来る前の二人きりの時間の思い出にな」
「・・・・えっと」
「なに?」
「真面目な顔して、真面目に惚気ないでくれる?」
「あ?良いだろ。奥さんなんだから」
「いや、良いけど・・・真面目に惚気られると・・・」
そう言ったあと、2人で笑いあった。
同期・・・か。
END*****
「本当に奥さんが具合悪い訳じゃないんだな?」
「なに?しおりが気になるのかよ?」
少しムッとして答えれば
「あ?違うだろ。同期だから心配してんだよ。同期の奥さんをな!
俺にも可愛い奥さんがいるわ!」
「あぁ・・フランスの長谷川女史の妹だったよな?」
「そう・・・」
「なに?女史みたいにキリッとしたタイプ?」
「真逆。だから名字で気がつかなかった・・・」
「へぇ~・・・」
「俺の話はいいんだよ!めったに休まないお前が有給取るって言うから
ビックリしただけ」
「この案件が広報と営業に移ったらキリもいいしな」
「そっか。たまにはゆっくりして来いよ。どこに行くんだ?海外?」
「ああ。新婚旅行で行った同じルートを3年ぶりに行こうと思って?」
「はぁ?」
「3年前、しおりと愛を誓った教会とかさ。行こうって話になって」
「・・・・」
「子どもが出来る前の二人きりの時間の思い出にな」
「・・・・えっと」
「なに?」
「真面目な顔して、真面目に惚気ないでくれる?」
「あ?良いだろ。奥さんなんだから」
「いや、良いけど・・・真面目に惚気られると・・・」
そう言ったあと、2人で笑いあった。
同期・・・か。
END*****