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ユウガオ
第2章 季節とともに
「まりちゃん、最近
連絡とってる人いる?いい感じの人」
突然とたあくんの質問に驚きながらも
「なんで?」と聞くと
「うちの会社のお客さんだよ…」
彼は少し悲しそうに笑ってた
「狭いね、世間」私の言葉に彼は何も言わなかった
「たあくん、忙しいのくらい
分かってるつもりだよ?
でも、寂しい、時々
全然連絡返ってこないし。私
遊ばれてるのかなって」
彼に背を向けて話す私に彼は
「遊んでないよ!」
彼は私の背中を自分の方へ引き寄せた
「ごめん…寂しくさせて」
そう言ってる彼も十分寂しそうな声だった
「たあくん、さみしい?」
ゆっくり振り返り私は彼を抱いた