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ユウガオ
第3章 確信と疑惑
待たされるのが嫌いな5分前行動の彼を
私はいつも10分前行動で待つ
「おねーさんっ
ひとり?お腹空いてない?」
後ろからかけられる声に私は振り返らない
「いこ?」
突然視界に入ってくる顔
あ、二人いたんだ
「行かない」
素っ気ない私の返答に彼らは私の手首をつかんだ
「まり!」
ちょうどその時愛しい彼の声が聞こえた
「だれ?このおっさん」
二人のうちのひとりが言う
たしかにおそらく20代前半と見える彼らから
みると37はおっさんか…
彼は何も言わず私に近寄り男の手から
私の手首を奪うと
自分の方に引き寄せ
私はたあくんに引っ張られるような格好で
唇を奪われた
しかも濃厚なヤツ