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ユウガオ
第5章 私の気持ち
彼は驚いた顔を見せた
それが可愛くてつい笑ってしまう
「なんで笑うんだよ」
少しムッとする彼がまた可愛くて
「だってさ…たあくん可愛いんだもん」
「私ね…好きって言わなかったのは
怖かった
好きって言って何になる?
奥さんと子どものいるたあくんにとって
好きって言ったところで悲しくなるのは
自分だもん…」
彼は何も言わずにいた
「でも、たあくんも寂しかったよね
ごめんね」
彼は私の顎をつかんでチュッと
小さくキスをした
個室でよかった…