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仕置きの館
第4章 願い、そして……
______優が運ばれてゆくと、
咲子がバスルームから出てきた。



あゆみが入れ替わりに入る。


なつみは牛乳臭い体のまま、
所在なく立てっていた。



ペロリ。


『ひあっ!!』
背中を何かが伝い、飛び上がる。

咲子は疲れ果てているのだろう、
なつみの声に反応せず作業着を着ている。



振り返ると佐久真が引いた犬が、
シッポをフリフリしながら2本脚で立ち舌を出していた。


「ヘッ、ヘッ」


なつみはじっと犬を見た。

無垢そうな表情だ。
赤い舌を出して、
なつみに好きアピールをしているようにみえる。



なつみは犬の頭を撫でてみた。手が震えたけれど、怖くない。

「クゥゥン」
お座りした。


じっとなつみを見上げ、
嬉しそうだ。




(さっきの興奮とは大違い………………
あ。)



佐久真のセリフを思い出した。
〔特別な薬を使い、【とこなをし】専用に作られた犬〕_______。





そっか。
この犬は、被害者なんだ。





なつみは幼い頃に実家にて柴犬を飼っていた。

妹が大の動物好きで、
両親が知人から仔犬を貰ってきたのだ。

お座り・待てを教えたり、
妹とケンカしながら散歩に行った。

柴犬の名前は【わんたろう】だった。
わんぱくなオスで、妹が名付けた。



なつみが中学に上がる前に死んでしまった。

それ以来、亡くなると辛いからとペットは飼わないように家族で決めたのだった……………


____黒い犬は、
なつみにわんたろうを思い出させた。





犬は「クゥゥ~ン」と鼻を鳴らし、
なつみの裸の太ももに顔をなすりつける。

『こら!!
犬っ!!!勝手に動くんじゃない!!
鮎川なつみ!貴様も許可なく頭を撫でるなっ!!!』
佐久真の怒声が飛ぶ。


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