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仕置きの館
第2章 刑罰開始
白い廊下には音ひとつない。


それが不気味さを増している。


『__ここだ。
君の訓練室だ。
入れ』

佐久真は歩を止めると、
廊下の横にある扉___引き戸だった__を開いた。



恐る恐る入る。


『え?』


中は12畳ほどだろうか。
就寝部屋と同じくらいの広さ。


窓がない。
換気口が天井にひとつ。


壁に沿ってベッドがある。

ベッドと対面して、
洋式便座がひとつ…………



『君は収監初日だ。
明日までの2日間、
この部屋で過ごしてもらう』


『__えっ!?
こ、こんな………………』
まるで、刑務所の独房みたいな場所で?




なつみは悠大が多忙で夜退屈なときによくテレビを観る。

こないだ〔警察24時〕という犯罪者逮捕の瞬間特集を観て「うわぁ、人間扱いじゃないじゃん」と呑気に美顔ローラーをかけながら呟いた。

犯罪者が収監される刑務所の独房に、
似た部屋があった………………………




なつみは隔たりもないなかポツンと在る洋式便座を見て膝から崩れ落ちた。


胸元で手錠がカシャンと鳴る。

冷たい響き。


『座るな!!
起立しなさい!』
佐久真は容赦なく怒鳴る。


なつみの細い体は小刻みに震えた。



佐久真は『はあ…………
罪を自覚していないからそうなるのだ』
と大仰に息を吐き、
なつみの二の腕を引っ張り上げた。


ふらふらで脚にチカラが入らない。


『安心しろ。
丸2日、私が一緒だ』


『……………えっ……………』



『お前を徹底的に指導する。
他の4人も同じ訓練を受けるんだ、
甘えるなよ』

佐久真の奥二重の目は、
鋭く冷ややか。




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