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砂の人形
第7章 遠いオアシス
「んっ……! 何してるの!」
姫様の唇から甲高い声がもれる。もう取り繕える状態でもなくて、僕は開き直ってしまった。
「僭越ながら、起こして差し上げた次第です」
「ふ、普通に起こしなさいよ……!」
「何度かそうしましたよ。でもこっちの方が、効果があるようなので」
親指と薬指で同時に、尖った乳首を押し込む。駱駝の歩みに合わせて体が揺れるだけで、姫様はますます硬くしてしまう。砂除けをきつく握りしめた指は震えて、上擦る息づかいはもう隠しようもなくなっている。
「手綱は取れますね?」
「え……?」
「これじゃ辛いでしょう。それともまた、ご自身でされますか?」
覗き込むと、姫様の目には大粒の涙が浮かんでいた。答えを聞かず手綱を預けると、僕は両手で姫様の胸を鷲掴みにして、耳元に唇を押し付ける。
「駱駝が、右へ逸れてますよ」
「あっ……!」
右の乳首をつねり、左へ引き上げる。姫様は苦しそうに身をよじるが、決して嫌がってない。姫様は、強く扱われることが好きだ。毎日のように触れていた僕はよく知ってる。姫様がどんなとき、僕の手を強く噛むか。どんなとき、自分から求めてくるか。
「駄目、テルベーザ、お願い……!」
「いいんですか、やめても」
「ちが……っ」
もう一度僕を振り返って、姫様は歯を食いしばっていた。細めた瞳から涙が落ちて、頬にさっと赤みが広がる。