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生徒と俺。
第3章 初めての二人きりの教室
15時15分。
放課後まであと15分。そろそろ終礼が始まる頃だ。
朝倉は今どんな気持ちでいるのだろう?
ドキドキしているのか?
それとも本当に分からない所を聞くだけなのか?
誰か教えてくれ。
「先生ばいばーい!」
同じ階にある職員室をガラガラっと開けて
生徒たちが挨拶して帰る。
「気を付けて帰れよー」
平常心を装ってやっと出た言葉だ。
帰宅する生徒たちを見送りながら
ドキドキと脈打つ心臓を抑えるのに必死だった。
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