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第16章 保健の授業～脱衣と準備～　【碧里編】

　しかしそこで、柳瀬が教壇の杉浦に向かって、突然に毅然とした態度になって言った。

　なぜか急に、茫然自失の状態から立ち直った様子だ。

「嫌なわけではありません。受けます」

　力強く言い放たれたこの言葉を受け、碧里は恥ずかしそうであり、申し訳なさそうでもあり、かつ驚いた表情に……他の男子たちは落胆の表情に……杉浦は嬉しそうな表情に……それぞれ変わった。

　杉浦が快活に言う。

「じゃあ、話はまとまったな！　時間もあまりないことだし、よーし、二人とも全部脱いで準備してくれるか？」

　杉浦の言葉に戸惑う碧里が震える声で聞き返す。