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潮騒
第14章 終戦 ー崩れ波ー
「菊乃!何朝から白飯なんぞ炊いとるんや!」
蒸らし終わり、しゃもじで釜をかき混ぜる菊乃に、ヨシが金切り声を上げる。
啓三も郁男も飛び上がって喜んだ。
「お母ちゃん、そっちがいい!」
「お義母さん、郁男、啓三。お父ちゃんと浩二郎おじさんが帰って来たんやで⁉︎」
三人はキョトンと目を瞬かせた。
「正一郎と浩二郎が…ホンマに…?」
驚きのあまり腰を抜かしそうになるヨシの前に、風呂を終えた二人が入ってくる。
「旨そうな匂いやな!」
「炊き立ての白飯なんぞいつ振りやろか!」
そこにタエも起きてきて、久々に家族が揃った朝食になった。
蒸らし終わり、しゃもじで釜をかき混ぜる菊乃に、ヨシが金切り声を上げる。
啓三も郁男も飛び上がって喜んだ。
「お母ちゃん、そっちがいい!」
「お義母さん、郁男、啓三。お父ちゃんと浩二郎おじさんが帰って来たんやで⁉︎」
三人はキョトンと目を瞬かせた。
「正一郎と浩二郎が…ホンマに…?」
驚きのあまり腰を抜かしそうになるヨシの前に、風呂を終えた二人が入ってくる。
「旨そうな匂いやな!」
「炊き立ての白飯なんぞいつ振りやろか!」
そこにタエも起きてきて、久々に家族が揃った朝食になった。