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潮騒
第5章 初夜 ー満潮ー
蠢く舌先が、乳房から身体の中心を通って臍に達する。

更に下ってそのまま薄い茂みを掻き分けた。
菊乃は脚を閉じようとしたが間には正一郎の身体がある。

さわさわと茂みを逆撫でした舌先が、貝のような秘処に分け入る。

その頂点に隠れた小さな真珠。
己ですら、その存在を知り得なかった小さな至宝に、正一郎の舌が触れた。

「ひんッ‼︎」

ビクンと跳ね上がった菊乃の膝が、正一郎の顔に当たった。

「痛ッ‼︎ 何すんのや⁉︎」

「ごめッ…だって…そんなトコ…」

「ココがえぇトコやろうが…動くなよ、ジッとしとれ。極楽にイかせてやるからよ」

太腿を開いた状態で押さえつけ、指でそっと皮を剥き、 露わになった真珠を唾液をたっぷりと含ませた舌で捏ねくり、やわやわと食んだ。

「んァッ…あぅッ…あッ、あッ、」

未知の快感に、いちいち情けない声が出た。


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