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潮騒
第7章 衝撃 ー時化ー
剛志も三歳を迎え、身体もしっかりとしてきた。
ちょこまかと走り回っては、菊乃をヒヤヒヤさせたが、頭も良いと見え、一度言って聞かせたことはきちんと守る聡い子だった。
そんな或る日のこと。
畑仕事の合間に、ふと剛志の姿が見えないのに気づく。先程まで畑の周りで遊んでいたのに…
「すんません、ちょっと、剛志が見当たらんので見てきます」
一緒に畑仕事をしていた浩二郎に声をかけ、頭に巻いた手拭いを取り、頭を下げる。
「おぅ、何やろな。見て来たれ」
畑の周りを見まわし、脇道を覗いても姿がなく。家に帰ったのかと家の方まで行ってみたが、家の庭を覗いてもその姿は見えなかった。
一体どこに行ったのか、と溜息を吐いて畑に戻ろうとした時。
家の裏手の路地から話し声が聞こえた。
誰やろか…こんな時間に仕事もせんと…
不思議に思ってそろそろと近づくと、其処には…
ちょこまかと走り回っては、菊乃をヒヤヒヤさせたが、頭も良いと見え、一度言って聞かせたことはきちんと守る聡い子だった。
そんな或る日のこと。
畑仕事の合間に、ふと剛志の姿が見えないのに気づく。先程まで畑の周りで遊んでいたのに…
「すんません、ちょっと、剛志が見当たらんので見てきます」
一緒に畑仕事をしていた浩二郎に声をかけ、頭に巻いた手拭いを取り、頭を下げる。
「おぅ、何やろな。見て来たれ」
畑の周りを見まわし、脇道を覗いても姿がなく。家に帰ったのかと家の方まで行ってみたが、家の庭を覗いてもその姿は見えなかった。
一体どこに行ったのか、と溜息を吐いて畑に戻ろうとした時。
家の裏手の路地から話し声が聞こえた。
誰やろか…こんな時間に仕事もせんと…
不思議に思ってそろそろと近づくと、其処には…