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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第11章 表裏一体
~side結翔~
自分の心をかき乱しているのが、自身の弱さ故なのか…それとも宮田の予期せぬ行動か…
それとも…
黙っていた雅の心がそうさせるのか…
そっと床を叩いた拳を解いて手のひらを見つめてみる。
ついさっきにはぐっと掴んで居た雅の手首。
「何で優しく聞いてやれなかったんだろうな…」
今となっては遅いのか…しかしキュッと握りしめるとまだ微かに雅の温もりが残っているかのように感じることが出来た。
「ほっせぇの…」
そう呟くと結翔は無意識に携帯を取り宮田にメールを打ち出した。
それとも…
黙っていた雅の心がそうさせるのか…
そっと床を叩いた拳を解いて手のひらを見つめてみる。
ついさっきにはぐっと掴んで居た雅の手首。
「何で優しく聞いてやれなかったんだろうな…」
今となっては遅いのか…しかしキュッと握りしめるとまだ微かに雅の温もりが残っているかのように感じることが出来た。
「ほっせぇの…」
そう呟くと結翔は無意識に携帯を取り宮田にメールを打ち出した。