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第11章 表裏一体 ～side結翔～

『気になったんですよね。何か…』

宮田が気になったと言うと動き出す。それを結翔も始め知っていた。

『結翔さん？』
「…あ、いや。急に電話して悪かったな…」
『いいえ？じゃぁ』

そうして切れた通話。


どうする…

そりゃ言えねぇよ。
気付いたことを突きつけられたら…

なのに俺…
さっき何言った…？

話も聞かずに…


そう考えていた結翔。雅の部屋の前に行くととをノックすることも出来ないまま凭れて座り込みメールを入れた。

『さっきはごめん』

しかし返事は返ってこない。