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第11章 表裏一体 ～side結翔～

電話に切り替えて結翔は雅に話をしようと試みる。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ…
『…はい』
「俺、結翔。さっきはごめんな？」
『別に…平気です…』
「話したいんだけど。出て来てくんない？」
『…でも私何話して良いか…』
「俺が話したい事ある。出て来て？」
『…ﾂ…』

言葉に詰まった雅に気付いた結翔は言葉を続けた。

「だったらこのままでいい。話聞いて？」

しかし無言の雅。


聞いてる？

いや…とはいえここで短気を起こしたらさっきと同じ事になる…

二の舞なんて…

嫌だ…