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第11章 表裏一体 ～side結翔～

聞いてるのか…

何なんだ…この感覚…

もどかしくて…

焦れったくて…


そんな気持ちを抱いたまま結翔は雅の名前を呼ぶのに必死だった。

「雅…聞いてる？」
『…‥ごめん…なさい…ﾋｯｸ…ｯ』

やっと聞こえてきた相手の声。しかしそこには涙さえもが混じっていることが容易に解った。

「何…？え…ちょっと待て…」


何で…泣いてんだ？

俺？
俺が泣かせた！？

どうした…？


言葉が見当たらない。そんな時だ。突然扉が開いた。

「ちょ…/////…え？」
「結翔…さん…」