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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第13章 涙で滲む夜
それから予定よりも早く部屋を出た2人。

「送ろうか?」
「…大丈夫」
「そう?」

ビルの間に連れて入ると宮田は雅を壁に押さえて再度キスを交わす。

「ン…待って…」
「…何で?チュク…」
「ンァ…ン…チュ…」

そっと離れるとにこりと笑いかけた。
俯く雅の額にキスを落とすと頬を撫でる。

「じゃぁ…また」
「…宮田君…!」
「言ったでしょ?和で良い」

そういうと手をヒラヒラと振っている宮田。そのまま雅を残して別れていくことになった。


また…キス…

どうして…

今のだって避けれたはずなのに…


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