この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第13章 涙で滲む夜
1日のお休み…か…
貰うとか貰えないとかじゃなくて…
ライブならお留守番決定的じゃん?
そんな事を考えながら陽に対して雅は『そうだね…』と答えるしかなかった。
その返事を聞いた陽は嬉しそうに笑っている。
「男との浮気疑われたら私に電話してきて良いし!」
「ん、ありがとね」
「それで…」
「うん?」
「式はいつ?決まったら教えてね!」
無邪気に聞いてきた陽の笑顔にまた雅の心は疼いた。
この痛みは何だろう…
黙ってるから?
それとも別かな…
解らないまま2人は家路に向かった。