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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第14章 揺らめく、キス
「ハァ…はい?」
マネージャーからの連絡も話しみじかに終えると鞄を持って家を出た。
部屋に残った雅は壁に凭れて玄関先で座り込んだ。
キスされるかと思った
だけど
未だかつて
キス1つ無い…
夜眠る時も
抱き合うことはなくて
『触れる』時といえば
やっと頭を撫でてくれる程度…
「一緒に住み始めて…これじゃ家政婦さん的な感じ…だよ」
そうぽつりと呟いた雅。いつの間にか少しずつ結翔のことに、結翔の存在に、心惹かれ始めていたのだった。
それに気付いたのはまだ最近のことだった。
マネージャーからの連絡も話しみじかに終えると鞄を持って家を出た。
部屋に残った雅は壁に凭れて玄関先で座り込んだ。
キスされるかと思った
だけど
未だかつて
キス1つ無い…
夜眠る時も
抱き合うことはなくて
『触れる』時といえば
やっと頭を撫でてくれる程度…
「一緒に住み始めて…これじゃ家政婦さん的な感じ…だよ」
そうぽつりと呟いた雅。いつの間にか少しずつ結翔のことに、結翔の存在に、心惹かれ始めていたのだった。
それに気付いたのはまだ最近のことだった。