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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第15章 気付いた心愛
「じゃぁ雅が好きだって言いたいのは婚約者さん?キスくん?」
「それは…」
そっと目を閉じた瞬間に雅の瞼の裏にやってきたのはキスをくれた宮田ではなく、触れることすらない
佐倉結翔
まさにその人の姿だった。ゆっくりと目を開けると涙が滲む。
「答え見つかった?」
「……ッん…」
「そっか、よかった」
「陽…」
「いいよ、言わなくて。私じゃなくて言わなきゃいけない相手たくさんって言っても2人か…いるでしょ?」
そう伝えるとふわりと笑いかけた。その表情に心は軽くなり雅にもようやく笑みが戻った。
「それは…」
そっと目を閉じた瞬間に雅の瞼の裏にやってきたのはキスをくれた宮田ではなく、触れることすらない
佐倉結翔
まさにその人の姿だった。ゆっくりと目を開けると涙が滲む。
「答え見つかった?」
「……ッん…」
「そっか、よかった」
「陽…」
「いいよ、言わなくて。私じゃなくて言わなきゃいけない相手たくさんって言っても2人か…いるでしょ?」
そう伝えるとふわりと笑いかけた。その表情に心は軽くなり雅にもようやく笑みが戻った。