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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第20章 信じることの強さ
ハァっとため息を吐くと目を見つめながら結翔は笑いかけた。
そんな時だった…結翔の携帯が鳴った。

「タイミング悪りぃな…」
「…タイミングって」
「気にしないで?」

そう言うとパタンと閉じる。切れる着信も時期にもう一度かかってくる。

「結翔君…もしかしてその電話って…」
「気にしないで良いって。」

そう言うといったん電源を落としてしまった。

「雅のが大事…」
「…ッでも」
「それよりさっきの続き。まだなんか聞きたそうだったろ?何。」
「……ッ」

そう笑いかけた結翔の胸に凭れるように顔を埋めた。
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