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第23章 新たな一面

「いいんですか？」
「楽しみにしてきたライブだもん。風邪引いたら困っちゃうよ」

母親に対してでなくその女の子に話しながら雅は貸した。

「すみません、良かったねぇ」
「ありがとうございます…！」

そういいくるまるように女の子は雅の貸したストールを巻き付けて笑っていた。

「雅、いいの？」
「ん。あんな小さい子薄着でさ、親あんなガチなのに…かわいそうじゃん？」
「もう…ｸｽｸｽ」

そうしてグッズ入り口での規制でその親子は走り込みストール諸共人混みに消えていった。

それを見た雅は陽に問う。