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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第5章 突如なる同棲
何…?
この業務報告的な手紙…
そう思いながらもとりあえずと書かれていた生活費も手にした。鍵も入っている。
「右の部屋…か…」
そっと扉を開けるとクローゼット、机、椅子、鏡台…
予定以上の設備が揃っている。
キャリーケースの中身を出して整理していく雅。その時だった。携帯が鳴った。
「もしもし…」
『雅?どう?お家の方って落ち着いた?』
「それが…私バイト辞めるかも…近いうちにお店1回行くね…」
『そっか…』
そうして少し会話をすると電話を切った雅だった。