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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第33章 好き…キライ…愛してる

やる気のない、その電話口の主は宮田だった。
『もしもし?…』
「…ッ///」
『雅だろ?どした?』
「か…ず」
『…ん?…何、クスクス。結翔さんと喧嘩でもした?』
しかし答えに詰まる雅。そんな雅に気付いたか、宮田はふっと笑った。
『雅?どうした?』
「…私…」
『何?言ってみ?話くらい聞くよ?』
「…ッ」
どうして…
利用するだけかも知れないのに…
何でそんなに…
優しいの?
「和…」
『ん?』
「会いたい…」
『…今どこ?』
「家…」
『ハハ、でしょうな。出てこれる?』
『もしもし?…』
「…ッ///」
『雅だろ?どした?』
「か…ず」
『…ん?…何、クスクス。結翔さんと喧嘩でもした?』
しかし答えに詰まる雅。そんな雅に気付いたか、宮田はふっと笑った。
『雅?どうした?』
「…私…」
『何?言ってみ?話くらい聞くよ?』
「…ッ」
どうして…
利用するだけかも知れないのに…
何でそんなに…
優しいの?
「和…」
『ん?』
「会いたい…」
『…今どこ?』
「家…」
『ハハ、でしょうな。出てこれる?』

