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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第8章 踏み出す一歩の道
しかし考えていても仕方ないと思い直したのか…
カチャカチャと支度をし出した雅。

ソーセージと玉子を焼いて、ヨーグルトにバナナ、お味噌汁…用意をすませて時計をみる。

考え事をしながらだった為かいつもより時間がかかっていた。その台所の音が気になったのか…寝室のドアが開いた。

「…どうした?」
「あ…おはようございます…昨日帰り待てなくてごめんなさい…」
「別に構わねぇよ、先に休んでって言ったの俺だから。」
「そりゃ…そうですけど…だけど」
「それよりそれ。」

結翔が指さしたのは朝食の並ぶテーブルだった。
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