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まほろばマボロシ~仮初めの結婚~
第10章 触れる手の温もり
帰宅の路につく中、結翔は雅に聞いた。
「そういやさ、席離れたとき和となんかあった?」
「和…あ、宮田君?」
「うん」
「何もないよ?」
「そう?ならいいんだけど。なんか俯いて入ってきたからさ。どうかしたかと思って。」
「本当に何もないですよ。あったとしたら少し話した位で」
「そっか、ならいいや」
"ならいい"?
気に…ならない?
それか
よほど信頼関係が強いかどっちかだなぁ…
「…ゃび?…雅?」
「え?あっ…はい」
「ぼーっとしてどうかした?」
「ううん…」
バックミラー越しの結翔の目に笑い返すのが精一杯だった。
「そういやさ、席離れたとき和となんかあった?」
「和…あ、宮田君?」
「うん」
「何もないよ?」
「そう?ならいいんだけど。なんか俯いて入ってきたからさ。どうかしたかと思って。」
「本当に何もないですよ。あったとしたら少し話した位で」
「そっか、ならいいや」
"ならいい"?
気に…ならない?
それか
よほど信頼関係が強いかどっちかだなぁ…
「…ゃび?…雅?」
「え?あっ…はい」
「ぼーっとしてどうかした?」
「ううん…」
バックミラー越しの結翔の目に笑い返すのが精一杯だった。