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第10章 触れる手の温もり

そんな他愛もない会話の中無事に家に着いた。車を入れ、自然と歩いて中に入る。

「お帰りなさいませ」
「こんばんわー」
「ただいまです」

ペコリと頭を下げて２人は並んで歩く。エレベーターのボタンを押し、先に雅を中に入れると結翔も続いて入る。

ガチャリと鍵を開けて中に入ると当然の事ながら辺りは暗い。

「待ってて？すぐ電気つけてくるわ。」
「私も…行きます」
「そう？」

小さく笑い結翔は慣れた足取りで照明を点ける。辺りは一気に生活と温もりを持った。

「風呂、先に入る？」
「私…後で良いです、お先にどうぞ」