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新しい生活
第12章 悪魔の囁き…
電話をテーブルに置いて…暫くの間、胸がドキドキとしていた。

何か悪い事をした後の様な、罪悪感を感じていた…
汗をかいていた…嫌な汗…

何故、きっぱり断りきれなかったのだろうか…
昔から、そうだった…断る事が苦手な性格と自分でも、わかってはいたが、その時、言葉を失っていた…

暫し、どうしようかと物思いにふけながら…江田さんの部屋での痴態を思い出してしまっていた。

目隠しをされて、瘤のついたロープを歩かされた時の事…

歩く度に、瘤が割れ目に喰いこんできて、瘤が敏感な部分に差し掛かる度に嗚咽を上げてしまっていた…

何度ロープの上を往復したか解らず…江田さんと鄭さん2人に舌を絡めての、淫欲にまみれた…舌の感触…嫌でも、官能の渦へ巻きこまれていった時間…

暗闇の中の息使いと、淫らな匂い…咽返す様な、男性器からの液体…
唇の廻りについた液体は、私の道徳心を溶かしいった時間…

私の身体に刻まれてしまった感覚は、拭いきる事が出来ないのかもしれない…と
深く気持ちが沈みこむと同時に悪魔の囁きに似た、悦楽と恐怖に引き込まれて
いく様な気がした…




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