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先輩じゃないとダメなんです
第1章 届いた気持ち

明日の卒業式の準備の為、
生徒はさっさと学校を追い出されてしまう。
例年のことだが感動に浸る時間がない。
先生がごめんねと言いながら私たちは
半ば無理やり音楽室をだされた。
その時私の頭はこの後の事でいっぱいだった。
心臓が激しく脈うっていた。
昨日私はLINEで
「先輩、明日帰る前に音楽室裏に来てもらえませんか?」
とメッセージをおくっておいた。
朝見たら猫が< OK >と言うスタンプが来ていた。
朝はほっと安心して学校へ来たが、
今はとてもじゃないがほっとできない。
言おうと思っていることを頭でぶつぶつ考えながら、
私は回りに気づかれないよう音楽室裏にむかった。

