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先輩じゃないとダメなんです
第1章 届いた気持ち


勇気を出して音楽室裏をひょこっと覗くと、


すでに先輩が立っていた。


「あ、おそい。」


と先輩は冗談めかして笑った。


すみませんと言いながら、その顔にまたキュンとしてしまう私がいた。


「りい泣きすぎじゃない?? どうせすぐ顔出しにくるよ」


もう既に目は腫れていて顔はぐちゃぐちゃだろう。


「だって同じ部員としては最後じゃないですか〜」


なんとか平然をたもとうと笑顔をつくる。


「半年前に部活引退してるけどね笑」


「まぁ、そうですけど〜」


この他愛もない会話がずっと続けばいいのにと思った。


この空気感で時が止まればと思った。


ただそんなことはなかった。


「でご用はなに…?」


「あ…、えっと…」


急に切り出され頭がすぐ働かなかった。


なんとか落ち着け落ち着け、
さっき練習したから大丈夫と自分に言い聞かせたが
心臓は爆発寸前。


もうどうにでもなれとふりきり、
口をひらいた。


「あ、あの、たくみ先輩のことが好きですっ…!もももし、よかっ……ぁっ?!」


急に口元にに人差し指をあてられた。


ん???とわけわからず、かたまってしまった。


というかいきなり好きと伝える気はなかったのに、
自分の緊張が嫌になる。


もう私はパニック状態。


俯いていた顔をあげると目の前に先輩がいた。


「そこから先は言っちゃダメ。」


真剣な表情の先輩から発せられたのはこんな言葉。


あ、もう無理だと思い、その場から消えたくなった。


先輩に恋をした自分が馬鹿なんだ。


無謀だったんだ。


急に現実を知った気がした。


この場から走り去ろうとさえ思った時…











「りい、俺とつきあってくれませんか?」









「………………………え?」


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