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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第16章 お揃い

『もうすぐ駅に着くよ。』

時間が過ぎるのは、あっというまで、アズからメールがきて、私は急いで駅のロータリーに向かう。

すぐにアズの車を見つけて駆け寄ると、アズが窓を開けて手を振ってくれた。


「おまたせ!待たせちゃって、ごめんね。」


優しく笑うアズの笑顔。

今日は三回目。

何だか得した気分だ。


「今日アズに3回も会えて、めっちゃ幸せ。」

「俺も、同じ事考えてた。」

「3回も会える事なんて、ないもんね。」

「そうだなぁ。3回はこれからもないかもなぁ。」


二人で見つめ合って、ささやかな幸せを味わう。

こんな些細な事でも、アズとはほんとに大きな幸せになっちゃう。

一緒に居る時間が、すごく幸せなのだ…。


「ねぇ、サラ?」

「なーに?」

「何度も言ってるんだけど、俺すごいサラ不足なんだ。だから、イチャイチャできるとこ行っていい?」


アズが可愛く首を傾けて、お願いしてくる。

もう…可愛い。

嫌なんて言うはずないのに…。


「うん、いこう。」

「やったぁ!!」


子どものように、はしゃぐアズが、本当に可愛く思えて、私の胸はキュンキュンしっぱなしだった。

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