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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第17章 来客

アズもきっと今、結音君の手紙を読みながら、現実に戻っているんだと思う。
私とアズの関係は、完全に非現実の世界なんだから。
作り終えた料理にラップをかけながら、私は思った。
ここに居ては、いけないんだって。
アズ…。
短い間だったけど、幸せな時間をありがとう!
私はアズと過ごした時間を忘れないよ。
都合がいい話だけど、また友達として、アズと付き合えたら、嬉しいな。
『結音君に会いに行ってください!アズ、ありがとう!さようなら。』
料理と一緒に置き手紙を残して、アズの家を出た。
きっと私がいたら、アズは遠慮して結音君に会いには行かないだろう。
これできっとアズは結音君の所へ行けるはず。
アズ…ごめんね。
こんな事しか貴方を愛する方法がみつからなかったよ…。
今までありがとう。
でも、やっぱり貴方を愛してる。

