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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第20章 運命のイタズラ

「サラ…今日は旦那さんも見舞いに来るの?」
「ううん。来ないよ。しばらく出張だから、帰ってこない。」
「そうなんだ…。」
アズが何だか深刻な顔をして、考えこんでいる。
どうしたんだろう?
何を考えているんだろう?
「ねぇ、サラ?」
「ん?なーに?」
「俺が毎日見舞いに来たら、早く退院出来る?」
「えっ?どうして?」
アズがニヤッと笑って耳元で優しく囁いた。
「早く退院したら旦那さんが帰ってくるまで、家に居てサラが元気になるまで看病してあげるから。」
「ほんとに?」
「うん!だから、早く退院しようなっ。」
「うん!」
アズが一緒に居てくれる。
それだけで、私は元気になれるよ。
運命のイタズラがまた私達の人生を変えていく。
禁断の関係に進む私達だけど、そこにもう迷いはなかった。
アズとなら、どんな道程になろうとも、乗り越えていけると、信じているから。

