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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第27章 妻の男

☆星野涼side☆
紗蘭の浮気を知り、家を出て数日たった頃、俺の元に連絡が入ってきた。
相手は俺が雇った探偵だ。
自分で紗蘭の相手を見つける事は難しいから、探偵に頼んでいた。
俺が家を出たら、きっと二人は会うに違いない。
そう確信していたから。
でも実際はまだどこかで、紗蘭が浮気なんてしていないと、思いたい自分がいた。
探偵からの連絡なんて、きっと来ないだろう…。
そんな都合の良い事を考える自分もいたんだ…。
だけど…。
非情にも着信の相手は、俺が雇った探偵で…。
分かっていたけど、この瞬間は、本当に辛かった。
相手が見つかって嬉しいなんていう感情は全くなかった。
自分で探偵まで雇ったのに。
覚悟を決めて、俺は電話に出た。

