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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第6章 初デート

歌いながら、私を見つめるアズ。
何だかズルイ…。
さっきから、私ばっかりドキドキしてるんだもん。
アズが歌うバラードがあまりに切なく胸に響いて、瞳が潤んだ。
やだっ…私ってば…。
気付かれないように、瞳を擦ろうとした私の手をアズにグッと捕まれた。
そのまま、瞳と瞳が合う。
二人の間の時間が止まったように、瞳が逸らせずお互いに見つめ合ったまま。
アズが私の髪を優しく耳にかけて、頬を撫でる。
二人の間に甘い時間だけが、過ぎていく。
音楽がやんだ静かな部屋で、アズの唇が私の唇に優しく重なった。

