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PM2時〜パッカー車の恋人〜
第7章 迷い

人通りの少ない目立たない場所に停めた車の中。
アズにきつく抱き締められた。
いつものシトラス系の香りと煙草の香り。
私もアズの背中に腕を回して、力を込めた。
私の髪に顔を埋め、耳元でアズが囁く。
「サラ…、サラの事抱きたい…。」
「うん…私も抱かれたいけど…。」
「…もう帰らないとだよね?」
「うん…。」
「はぁっ…ごめん。迷惑掛けないって、さっき約束したのに…。」
「ううん…嬉しいよ。そう言ってくれて。」
体を離してアズと見つめ合う。
「サラ…次休みが重なったら、またデートしよう。その時は、サラの全部を俺にちょうだい。」
「うん…わかった。」
アズの気持ちに応えて、私は瞳を閉じる。
触れた唇は、いつもよりも温かかった。
この甘い甘いキスが、私達の秘密の関係のスタートとなった。

