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渇いた人妻たち
第2章 身の上話

二人は倒したシートに身を委ね、半身で向き合う姿勢となったが、どちら側ともなく手を延ばして握り緊め、お互いの眼は何かを訴えるように見つめ合い、言葉は無く、じっとしていた。
柔らかな征男の手を握り緊めていた浩美はこの時心に安らぎを覚え、幸福感に浸っていたのである。この人は自分の夫とは全く違う何かが有り、その違いは何なのだろうと暫らく答えを探していたがその結論は見い出すことができなかった、
「こうしていると眠くなってきたわ」
「疲れているんだね、眠って良いよ」
「違うの、昨夜は今日のことが嬉しくて明け方まで眠れなかったのよ」
「実は、僕も同じだったんだよ」
「私だけが楽しみにしてたのかと思ってたのに、征男さんもそう思ってくれてたのね嬉しいわ、それに貴方のことを思う度に胸が熱くて、苦しくなるの。こんなになるのは今までに無かった事なの」
「そうか浩美は病気になったのだよ」
「えっ病気って?」
柔らかな征男の手を握り緊めていた浩美はこの時心に安らぎを覚え、幸福感に浸っていたのである。この人は自分の夫とは全く違う何かが有り、その違いは何なのだろうと暫らく答えを探していたがその結論は見い出すことができなかった、
「こうしていると眠くなってきたわ」
「疲れているんだね、眠って良いよ」
「違うの、昨夜は今日のことが嬉しくて明け方まで眠れなかったのよ」
「実は、僕も同じだったんだよ」
「私だけが楽しみにしてたのかと思ってたのに、征男さんもそう思ってくれてたのね嬉しいわ、それに貴方のことを思う度に胸が熱くて、苦しくなるの。こんなになるのは今までに無かった事なの」
「そうか浩美は病気になったのだよ」
「えっ病気って?」

