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第2章 拒絶反応

「お待ちしてました」


相変わらずナヨナヨな、草食系な主治医。


「ＩＣＵから個室に移動したので、あちらの部屋になります」


連れて行かれた個室だが、入る手前で何故か止められた。


「あの…」


綺麗に畳まれたハンカチで額を拭う主治医は、


「とても…現代医学では理解出来ない事が起きてしまいました…」


「は？」


「とりあえず…会えば分かります…」


重い息を吐き、周囲を確認すると、未だ面会謝絶のプレートが掛けられるドアを開けた。