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向日葵
第7章 愛と孤独
 裸で過ごし、飽きることなく女同士のセックスを時間が許す限り楽しんだ。
ペニスがなくても、自らを快楽餓鬼の世界へと身を投じていく。

 深い吐息を落とし、『欲しい欲しい』と貪欲になりながら互いの身体を離さない。

 二つの貝を合わせ、互いの乳房を擦り寄せながら、安心して眠りに着く。

 そんな日々はうたかたの如く、容赦なく過ぎ去っていった。

 
 貴女が花嫁になる朝は、心地良い陽射しが部屋に差し込み、カーテンを開けると、秋晴れの青空が広がっていた。
清々しい一日の始まりを告げるかの様に小鳥達は囀る。
 
 

 「もう、行かなくちゃ…」
そう言って、涙ぐむ貴女は無理して笑おうとした。

 私の唇に落としたキスは、貴女の涙の味が染み込んでいた。

 ドアの扉が【バタン】と閉まり、私達は現実へ引き戻され、それぞれの道を歩き出した。
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