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第9章 セカンドセックス

　白石から離れてキッチンの椅子に座る。
白石にも座る様に促した。

　「ごめんなさい。今お茶淹れますから…」

　白石はペットボトルのお茶やスポーツドリンク、栄養ドリンクなどの入った袋を私に差し出した。

　「こんなものしか思い浮かばなくて…
体調悪いって聞いていたから……
そんな時は取り敢えずお酒以外の水分かなって…」

　「すみません…
お気遣い有難う御座います」

　『手間を掛けるからその中のお茶頂く』と言って、白石はペットボトルのお茶を出し、自分と私の前に置いた。

　「もう、お酒はなしでね」
と優しく微笑んだ。

　私は白石と向き合った席で、梨花との過去を話した。

　ＦＡＸが送られてきた時点で、送り主に気づいていた事や梨花や周りを巻き込んで傷つけてしまった事。
その時は自分の復讐や性を試す為にだけやったしまった醜い心を全部ありのまま吐き出した。

　「あさはかでした」

　「そっか…そんな事がね……」
　
　白石はペットボトルのお茶を飲み、話を続けた。