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向日葵
第9章 セカンドセックス
「……そうなんですよね」
「難しく考えたらキリがない。
嫌いなら嫌いのままでいいし、距離を置けばいいだけの話じゃない?
嫌な事を思い出すくらいなら、楽しい事をした方が充実する。
心を孤立させるは必要もない。
もっと、シンプルに考えてもいいんじゃない?
自分が生きやすい道を選んだらいい」
「白石さんの考え方好きです。
不思議なくらい心に浸透して楽になります」
「そう。それは良かった。
でも、それって良い人で終るパターンじゃない?
ただ、君に対しては良い人で終わりたくない欲が出る」
「白石さん…」
「一人の女性として好きなんだ。
僕等は不器用だね。
だけど、誰よりも気持ちに正直に生きてる」
「そうかもしれません…」
「帰るね。
川上さん、少しは冷静になれた?」
そう白石が言った瞬間、ポロポロと涙が頬を伝う。
席を立とうとした白石はそんな私を見ていた。
「川上さん?」
「分かりません……
涙が…………白石さんがあんまり優しくするから…どうしたらいいのか分からない…そんなに優しくされたら……」
白石は私の手を取り、自分の腕の中へと引き寄せ、抱え込む様にしてギュッと抱きしめた。
「頑な心ごと壊しちゃったら楽にならない?
壊れた君ごと俺が背負うから!」
「難しく考えたらキリがない。
嫌いなら嫌いのままでいいし、距離を置けばいいだけの話じゃない?
嫌な事を思い出すくらいなら、楽しい事をした方が充実する。
心を孤立させるは必要もない。
もっと、シンプルに考えてもいいんじゃない?
自分が生きやすい道を選んだらいい」
「白石さんの考え方好きです。
不思議なくらい心に浸透して楽になります」
「そう。それは良かった。
でも、それって良い人で終るパターンじゃない?
ただ、君に対しては良い人で終わりたくない欲が出る」
「白石さん…」
「一人の女性として好きなんだ。
僕等は不器用だね。
だけど、誰よりも気持ちに正直に生きてる」
「そうかもしれません…」
「帰るね。
川上さん、少しは冷静になれた?」
そう白石が言った瞬間、ポロポロと涙が頬を伝う。
席を立とうとした白石はそんな私を見ていた。
「川上さん?」
「分かりません……
涙が…………白石さんがあんまり優しくするから…どうしたらいいのか分からない…そんなに優しくされたら……」
白石は私の手を取り、自分の腕の中へと引き寄せ、抱え込む様にしてギュッと抱きしめた。
「頑な心ごと壊しちゃったら楽にならない?
壊れた君ごと俺が背負うから!」